読書:孫子 第1章【戦わずして勝つ】

こんばんは。 稲葉です。

今朝も投稿しましたが、ようやく孫子の第1章【戦わずして勝つ】を読み終えました。 全5章なので、まだ5分の4も残っています。 学ぶことが多いというのは嬉しい限りですね。

それにしても、古代中国思想を学ぶことが楽し過ぎて仕方がありません。 この孫子ですが、何と、世界最高の人生戦略書と謳われているとのことです。 更に、孫子を読むことが、これからの未来に来るであろう、テクノロジーの進化に振り回されない生き方をすることに繋がるそうです。 明るい未来を生きることを望む人の必読書とも呼ぶべき一冊となっています。

今回は、僕が第1章【戦わずして勝つ】を読み、特に気に入った言葉をピックアップします。

彼を知り己を知れば、百戦殆うからず。

孫子の中でも最も有名な言葉であり、僕も大好きになりました。 戦いの本質は、「まず相手を知ること」から始まります。 そうすることでどんな戦でも百戦百勝することは容易いとのことです。

兵は詭道なり

詭道とは相手を惑わし判断力を鈍らせることをいいます。 相手の詭道に引っかかることが無いように手口くらいは心得て、裏をかく戦略を身に付けられるようになりたいですね。

戦勝攻取して、その功を修めざるは、凶なり。

戦争で勝利しても目的を達成しなくては敗北したも同然という意味です。 戦略方針とヴィジョン共有がどれほど大切なのかが学べる一節です。

虞を以って不虞を待つ者は勝つ。

虞とは備えることを意味します。 徹底的な準備をすることで戦況を有利な流れにし、勝利を収めることが鉄則ですね。 以前、井上裕之さんの著書「なぜ、あの人の仕事はいつも早く終わるのか?」で、メジャーリーガーのイチローさんによる準備を題材とした格言に僕自身感銘を受け、当ブログでも取り上げさせていただいていただいたことを思いだしました。 気になる方は「格言:イチロー - 稲葉景の日々前進ブログ」を見ていただけたらと思います。

善く戦う者は、人を致して人に致されず。

主導権を握ることが勝利への近道であり、主導権を握れば軍隊の自由度が増すとのことです。 ちなみに孫臏兵法によると、必ず破れる軍隊の五条件というものも挙げられています。

孫臏兵法

1、君主が将軍の指揮権に干渉すること。

2、将軍が戦略戦術にうといこと。

3、配下の指揮官が命令に屈さないこと。

4、情報の収集を怠ること。

5、部下が腹心していないこと。

これらは軍事情にかぎらず、あらゆる組織作りに精通するものがあると思います。

算多きは勝ち、算少なきは勝たず。而るを況や算なきに於いてをや。

勝算が多い方が勝ち、勝算が少ない方が負けるという、至極当たり前の考えですが、キモとなることは、勝算をいかにして上げるかが勝敗の命運を分けるということです。 算とは計算を意味し、確かな計算にもとづく行動ができなければ、戦いはおろか、ろくな人生を歩むことができないということにも繋がるとのことです。 また、計算は「読み」と言い直した方が個人的に好きです。

第1章【戦わずして勝つ】を読み終えて

いや〜、中身が濃かった。 僕は読書するときは多読速読を意識しているので、意味がわからなくてもサクサク次々進むのですが、今回、久し振りに精読してしまいました。 読んでは戻って、調べてはまた読んで、ググってもう一度読んで。 こんなことを繰り返していましたね。

今回、苦渋の決断によりピックアップしなかった言葉が沢山あり、その中にも素晴らしい価値観考え方が多々ありましたので、気になった方は書店にて是非、お買い求め頂けたらと思います。

それでは、早速、第2章【戦況を見極める】を読みます。