書評:山田ルイ53世 著【一発屋芸人列伝】

こんばんは。 稲葉です。

本日、山田ルイ53世さんの新著「一発屋芸人列伝」を読み終えました。

本書を手に取るまで、僕は一発屋芸人というのは、特に面白くもない人たちがたまたま世の中の流れに乗ることができ、そのまま売れて本来の実力不足が露呈してしまい、いなくなった人たちのことを指すのだと思っていました。 だがしかし、今回、価値観、考え方が大幅に変わりましたね。

先週の本書の発刊記念講演会に参加をした時も思いましたが、本当に才能ある方々だったり、試行錯誤、努力を積み重ねた人たちが一発屋と呼ばれるようになることを思い知りました。

確かに、この間の講演会でも、山田ルイ53世さん、ムーディ勝山さん、キンタローさん、御三方お話も空気感も面白過ぎでした。 日々、お笑いのことを真剣に考え、魂を削って仕事をしているからこそなんだと思います。

本書に登場していないだけで、まだまだ才能ある一発屋はたくさんいるそうですね。

そしてこの「一発屋芸人列伝」ですが、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」という作品賞も受賞しているだけあって、非常に読みやすい文章でした。

ちなみに、先日の講演会でキンタローさんは、「文章」のことを「文(ぶん)」と言ったり、「赤裸々(せきらら)」を「赤裸々(あかはだはだ)」と読んだり、学力の低さを露呈して笑いにしていました。

まぁ、僕もそんな偉そうなことは言えませんが、、、。 先日、オーストラリアに旅行に行った友達と飲んだ時に、「オーストラリア語って難しいの?」って聞いてしまうレベルなので。 オーストラリアは英語を使うそうです。

まぁ、何はともあれ、「一発屋芸人列伝」。 マジでお薦めです。