「シャオミ（小米・Xiaomi）世界最速1兆円IT企業の戦略」を読みました！

おはようございます。 面白い本を読み、寝起きから心が満たされてる稲葉です。

今回読んだのは、シャオミのビジネスモデルと戦略について書かれた、「シャオミ（小米・Xiaomi）世界最速1兆円IT企業の戦略」という本です。

シャオミ（Xiaomi） 世界最速1兆円IT企業の戦略

正直、本書を読むまで僕の中のシャオミのイメージは、「まぁ、よく分からないけど、中国で凄く勢いのある企業」くらいのものしか無かったのですが、今回、完全にひっくり返りました。 シャオミ、マジで凄いです。 勢いの源に触れられた気がしますね。

全てはユーザーの使用感のために。 たまりませんね。 カッコ良いです。

シャオミとは？

シャオミとは中国にあるIT系企業のことです。 創業から5年で年商1兆円の売り上げを上げ、Google、Amazon、Facebook、Appleを上回るスピード感あふれる実績を創っています。

創始者の雷軍（レイジュン）は参加型のサービスを提供することにこだわり、ユーザーとの距離を縮める姿勢が好評で、瞬く間に世界中の名だたる企業をブチ抜いて、シャオミを世界トップ企業へと成長させました。

キングコングの西野亮廣さんも、「これからのクオリティとは、完成度の高さのことを言うのではなく、来場者がどれだけ一緒に創り手側に回って、参加型にできるか」だとおっしゃっていました。 参加者全員がクリエイターであり、全員がオーディエンスであるサービスこそ、最高のサービスであり、最も自分ごとにしていける仕組ということです。

本書を通して改めて学んだことは、優秀な組織のトップには必ず、優秀なビジネスパートナーが複数名いるということ。 そしてその優秀なビジネスパートナーたちは、トップのヴィジョンや人間性に惹かれて集結するということ。 昨日読んだ、「ルフィの仲間力」にも表現方法こそ違えど、同じことが書かれていました。

以前、Appleの経営層に近い社員は、ヘッドハンティングされてもほとんどの人が断るという話を聞いたことがあります。 その理由は、「私はジョブズと一緒に仕事がしたいんだ」というものなんだそうです。 Appleよりも待遇がよかったり、給料が良かったとしても、ジョブズと一緒に仕事をすることに重きを置く人財が多い。 これは全て、Appleの製品よりもジョブズの魅力に集まった組織編成の賜物だと感じ取れます。

シャオミも同じように、雷軍の魅力に集ったビジネスパートナーたちの想いで成り立っている企業なのでしょう。

ただ、これだけ伝えると、雷軍は半年という短期間で簡単に超優秀な創業メンバー7人を揃えたかのように伝わるかもしれませんが、実際どうだったのかというと、雷軍は6人の仲間を揃えるのに数千人の人と会っていたそうなんです。

雷軍はかつてこんなことを言ったそうです。 「人財発掘はこの世で最も難しい仕事だ。仕事時間の7割は人財探しに割かなければならない」 圧倒的な結果の根っこには、圧倒的な数があるものだということが分かりやすく理解できますね。 大尊敬です。

体験こそ全て

シャオミはとにかくユーザーの使用感、つまり、体験を重視して製品開発をしています。 作って終わりではなく、使って貰ってフィードバックをして貰えるプラットフォームを提供し、スピード感を持って改善する。 その繰り返しによって、ユーザーが商品を育てていく体験をさせているんですね。 そんなヘビーユーザーが増えるに連れて、ライドユーザーも増え、結果的にファンが増大していく。 それがシャオミの成功の源泉とのことです。

成功は細部に宿る

雷軍の価値観で僕が凄く良いなと思ったことがあります。 それは、「感動させるサービスの本質は、細部をおろそかにしないこと」というものです。

よく、「小さなことに雑駁な者には大きな躓きが与えられ、小なことに忠実な者には大きな仕事が任される」と言いますが、まさにそのことを地で行なっているんだなということが、本書を通して隅々から伝わってきます。

雷軍はユーザーの満足感と使用感を上げるために、シャオミのスマホ全てに対応している無料Wi-Fiを町中に設置したりしてます。 利用の際に入力する面倒なIDやパスワードなんて一切不要です。

こうした小さなことに1つ1つにこだわった結果、ユーザーを感動させていることに繋がっているとのことです。

まとめ

シャオミは今となっては、中国IT三大巨頭企業（バイトゥ、アリババ、テンセント）に食い込むほどの力を付けて成長しています。 今回、本書を通してその源に触れられた気がします。 いつか、シャオミのサービスを受けてみたいですね。

「読書は人を豊かにする」と言いますが、本書を通して改めてそこの言葉に確信が入りました。