万葉の言の葉〜新鋭作家四人の表現〜に行ってきました!

こんばんは。 芸術作品を見るのが好きな稲葉です。

昨日、表参道でバイオアートのギャラリーを見終わった後、銀座で予定を済ませ、夜に友人と一緒に丸の内OAZOオアゾ)内にある、丸善日本橋本店で開催中のイベント「万葉の言の葉〜新鋭作家四人の表現〜」に行って来ました。

こちらのイベントはバイオアートとは全く異なる芸術作品のギャラリーだったんですね。 日本画家2名と陶芸家2名が、各々いくつかの作品を出展されていました。

今回、日本画家として出展されていたのが、蒼野 甘夏(あおの あまなつ)さん、阿部 観水(あべ かんすい)さんの2名。 陶芸家として出展されていたのが、田村 星都(たむら せいと)さん、田中 陽子(たなか ようこ)さんの2名。

出展者4名とも素晴らしい作品ばかりでした。 個人的には日本画家を出展されていた、蒼野 甘夏さんの作品に特に心奪われてしまいましたね。 ちなみに甘夏さんは僕と同じ北海道出身とのことです。 僕よりちょっとお姉さんですが、同郷ということで好感が持てますね。

万葉の言の葉

ちなみに今回、このようなイベント紹介がされていました!

おそらく、日本人の思惟や感性の多くは万葉の時代に形成されていたのでしょう。その中の言葉に耳を傾け情景を想像してみると、つややかな言葉もある、せつない面影も思い出す。音が響いてくる風景、肌ざわりも感じられる。生み出される雰囲気が伝わってくる。様々な言葉の中から特別に浮かび上がる四人の作家による作品達の空間へとご案内いたします。

どうですか!? 芸術作品を渇望してやまない本能みたいなものが刺激されませんか!?

一緒にいた友達は、水を得た魚のように1人舞い上がっている僕を見て、道端に落ちてる一円玉を見るような目をしていたので、少し悲しい気持ちになりました。

そんな気持ちは他所に置いて、早速丸善の4階へ。 意気揚々と会場に着いた瞬間、落胆ポイントが1つ。

この展示会、写真撮影禁止なんですよ!!!

もう、意味が分かりません。 いくら良い作品とはいえ、ずっと覚えていられる訳が無いので、、、。

個人的には午前中に行った表参道のバイオアートより、こっちの丸善のギャラリーの作品の方が好みだったのですが、写真を撮って何度も観られるということを考慮したら、甲乙付けがたいって感じです。

なので、今回、写真を使わずに情報をお伝えしますので、頑張ってイメージしていただけたらと思います。

蒼野 甘夏さんの作品

甘夏さんの作品は、動物(主に猿、蛙、蝶)と女性が多めでした。 どの絵もすごく上手で、特に猿の絵のクオリティの高さには心躍ったものです。

僕は社会人1年目の時、仕事で4ヶ月ほど日光に出張していた経験があるんですね。 その頃は建築の施工管理の仕事をしていたのですが、凶暴な野生の猿共が毎日職人さんのお弁当を奪いに来ていたんですよ。 職人さんたちのお弁当を死守するために、野生の猿共と日々格闘するのが僕の仕事でした。 鉄筋や長い木の棒を使ってね。 なので僕にとって野生の猿というの、忌むべき敵でしか無いのですよ。 ですが、あの憎き野生の猿共と違い、甘夏さんの描いた猿は心が癒やされます。

そしてさる以外にも女性の絵も数多く展示されていたのですが、なんていうかもう、女性の絵は独特な切れ長の目がたまりません! もう、ずっと見ていられました。 何回、コソッと写メろうかと思ったか分かりません。 あれだけ理性を働かせたのも久し振りでした。

一緒にいた友人は着いて早々に飽きていましたが、僕は閉店時間までずっと見入ってしまいましたね 笑

アメノウズメ

高天原から逃避して天岩戸(アマノイワト)に閉じこもってしまった、天照を外に出そうとしている様子を描かれていました。 絵が凄く綺麗で、ずっと観ていたかったのですが、来場者に女性が多く、周りの目が気になってしまい、早々に退散してしまいました、、、。

天照大神(アマテラスオオミノカミ)

どこのシーンなのかは読み解けませんでしたが、気高く悠々たる天照大神の姿が描かれていましたね。 僕が時代背景を読み解けなかっただけなのか、知識不足なだけなのかは分かりませんが、B-29と思われる戦闘機が天照に向かってきているようにしか見えませんでした。 特に深い意図は無く、単に、B-29須佐之男命に見立てていたのかもしれませんね。

伊邪那美命イザナミノミコト)と月読(ツクヨミ

頭蓋を踏み付け、微笑む伊邪那美の姿から、既に黄泉の国に堕ちたことが伺えます。 身体が腐敗していない姿から察するに、まだ、黄泉戸喫(よもつへぐい)はしていないようですが、絵を見ているだけで心が痛みました。 月読は満月で表現されています。 伊邪那美と月読が一緒に描かれているシーンという斬新な発想に感服いたしました。

伊耶那岐命イザナギノミコト)

僕の妄想の中でのイメージとだいぶかけ離れた姿でしたね。 刃牙のキャラクターとして出てきそうな感じがしました。

阿部 観水さんの作品

観水さんの作品は魚がメインに描かれています。 ナマズ、エイ、メダカ、山椒魚を、リアルに可愛く仕上げています。

ってか、観水(かんすい)って名前がカッコ良過ぎます!!

以上が日本画家2名の作品でした。 写真が撮れなかったのが本当に心残りです、、、。

両名とも作品の端下に名前(甘夏、観水)が書いてあるのですがそれがまた何とも言えない秀悦さを放っています。

田村 星都さんの作品

文字と細かい模様が印象的な陶器が展示されていました。

田中 陽子

花びら1枚1枚がリアルに表現されているところから、相当な集中力があることと、技術の高さが伺えます。

全体を通しての感想

正直、僕は陶芸作品を見て心が動くほどまだまだ大人に成り切れていないようです。 ですが、他の来場者の方々は、陶芸作品を観て感動したり、博識あるコメントをしていたんですね。 僕の理解の外の世界というだけで、観る価値は充分にあったと思います。

以上となります。 本日も最後まで御覧くださりまして、誠にありがとうございます。

稲葉 景

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