落合陽一と猪瀬直樹の共著『ニッポン2021-2050データから構想を生み出す教養と思考法』の書評ブログ

こんばんは。 2021年以降の日本の生き方を勉強した稲葉です。

今回もすごく面白い本を読みました。

今月頭の11月1日に『最近の落合陽一の本のタイトルが異様に長いww』というタイトルのブログを投稿したことは、まだ記憶に新しいかと思います。

iam1031nobosemon.hatenablog.com

先週、明石ガクトさんの著書『動画2.0』を読み終え、今回ようやく、落合陽一さんと猪瀬直樹さんの共著『ニッポン2021ー2050データから構想を生み出す教養と思考法』を読了しました。

この本は僕が普段読むタイプの本では無いのですが、大好きな落合陽一さんが上梓されたということで、発売されてすぐに購入。 ここんとこ結構忙しかったですが、合間を縫ってようやく読み終えました。

マジでめちゃくちゃ面白く、学びの多い良書でした。

視点を変えて物事を観れる人が本質を掴む

僕は北海道生まれ北海道育ち、大学は青森で就職を機に関東に出てきたタイプなので、猪瀬さんや落合さんほどではありませんが、割と田舎と東京の違いを肌感覚で感じ取ることができるんですね。

ただ、猪瀬さんがいうには、東京生まれ東京育ちのエリートたちは、自分たちが育ってきた都市部の経験を絶対視してしまい、『東京から地方を見る』、『地方から東京を見る』といった、複眼的なものの見方をする力が養われていない人が多いとのことです。

この視点を変えて物事の本質を掴もうとする姿勢が、これからの未来、日本人が世界と渡り合っていく際に必要不可欠な力になりそうですね。

テクノロジーの進化によって地方再建を図る

僕は今後の日本では、地方を再建することなど、ほぼ不可能なのではないかと思っていましたが、落合さんは僕とは真逆な考え方をしていました!

落合さんの考えでは、地方再建において重要なことは、『テクノロジー』であるとのことです。

テクノロジーに関する知識が薄い方は、「テクノロジーの発展により人の仕事が無くなるのでは!?」、「テクノロジーによって人と人との絆が失われるのでは!?」という不安があるようですが、おそらくそのようなことにはならないかと思います。

確かに今ある仕事がそのままのカタチで残ることは考えにくいですが、今とはまた違った別の仕事をするだけです。 そしてテクノロジーの発展により恩恵を1番受けるのは、発展途上国や地方といった田舎だと思うんですよ。

テクノロジーが進化することで、今以上に場所を問わず、都心部と地方とで仕事の格差が無くなっていくかと予想されます。 そらによって、これまでは都心部でしか得られなかった情報や仕事といった優位性が分散されていくと思うからです。

実際のところどうなるかは分かりませんが、2020年の東京オリンピックくらいには、日本全国で5G回線もひかれることになるだろうし、地方に住む方達にとっても、より過ごしやすい国になることは間違い無いかと思います!

そして、テクノロジーが発達することで社会的に活躍の場が広がるのは、地方に住む人たちたちだけではなく、身体に障害を持っている方も該当していきます。

以前、株式会社オンデーズ代表取締役社長の田中修治さんの著書『破天荒フェニックス』を読んだ時だったかな?何かで知ったんですけど、メガネやコンタクトレンズが発明される以前の時代、視力が悪い人というのは、それだけで障害者扱いされていたらしいんですよ。 それが、メガネやコンタクトレンズによって、健常者と同じ生活を送ることができるようになり、障害者と呼ばれることは無くなったそうです。

落合さんが本書でお伝えしてくださっているように、テクノロジーの進化は、これまで以上に障害者と健常者の間にあった溝や段差を無くしていくと思われます。

ドラえもんは日本の縮図!?

僕、子どもの頃、1番好きなアニメが『ドラえもん』だったんですよ。

落合さんは、日本人はドラえもんの風景(子どもたちが自由に遊んでいる、土管が積んで置いてある誰も管理をしていない空き地)を見て、どこか心に懐かしさを覚えると表現されています。

正直僕は今まで生きてきて、そんな都合の良い空き地や土管なんて見たことがありません! でも確かに、あの風景を見るとどこか懐かしい気持ちが溢れてきます。

何故こんなことが起こるのか!?

それは、メディアを通して『ドラえもん』が、高度経済成長時期の日本近代の風景を描き出してきたからだと、落合さんは予想されています。

のび太の家は郊外の一戸建て(マイホーム)で、父親は商社のサラリーマン母親は専業主婦。 どこからどう見ても、高度経済成長の頃の日本人の家庭そのものです。

落合陽一のドラえもんの読み解き方ヤベー!!!

ちなみに、クレヨンしんちゃんも同じようなフレームで読み解くことができますね。

日本の一昔前のアニメは、高度経済成長期に成立したサラリーマン家庭でないと、ストーリーが成り立たないみたいです(笑)

ちなみに、ドラえもん以外にも、富士山や松の木などの絵も、日本の心象風景を感じさせます。 銭湯に行くと富士山や松の木の絵が、タイルにビッシリ書かれているイメージが先行されますね。 その絵を見て、実物を見た記憶が無いハズなのに、何故か感じる懐かしさがある。

先日読んだ『動画2.0』でいうところの、ヴィジュアルストーリーテリングのような言葉以外で感じ取る何かがあるということでしょう。

聖なる無『皇居』という、神聖な禁域であってどうでもいい場所

僕が住んでる家から皇居ってすごく近いんですよ。 自転車で10分くらいです。

僕にとって皇居という場所は、皇居ランをするための場所以外のなにものでもありません。

ですが、猪瀬さんが語る皇居の話は非常に面白かった!

ここでは書ききれないのでほとんど割愛しますが、日本は皇居という『神聖な無の空間』とともに成長してきたことで、世界一治安のいい都市を創ってこれたとのことです。

猪瀬さんにサインをいただきました!

今日、仕事終わりにニューズピックスが東急プラザ銀座の6階でプロデュースしている書店に行ったんですよ。

自分でも思いますが本当に何回行くねん!?って感じです(笑)

そうしたら、、、。

猪瀬さんがニューズピックス編集長の佐々木紀彦さんとトークショーをしていました!

終了後、持っていた本書にサインをいただいちゃいました♪

字、上手ッ!!!!!

こういう字を達筆というんでしょうね。

以上となります。 今回も最後まで御覧くださりまして、誠にありがとうございました。

稲葉 景

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