この想像力豊かな洗脳マーケティングに感服

こんばんは。 稲葉です。

ストーリーと興味付けって最強ですね。 相手の心を鷲掴みにしてしまいます。 それも多くの人を同時に手中に収められるから驚きですよ。

ん?どうした?いきなり?って思われる方もいらっしゃると思うので、説明いたします。

先日、僕の大好きなラジオ番組「キングコング西野のおとぎ町レディオ」を聴いていたんですね。 そこで坪田先生がお話されていたことが面白かったので、僕なりに調べてまとめてみました。

結論を先にいうと、「モノ自体に価値があるのでは無く、ストーリーがモノの価値を見出す」という話です。

エーゲ海のあるところに、「パトモス島」という島があるんですね。 パトモス島は、キリスト教の神「イエス=キリスト」の12人の弟子の内の1人である、「ヨハネ」が黙示録を書いたことで有名な島なんです。

そもそも、ヨハネさんは何故この島で黙示録なんか書いていたのかといいますと、当時、彼はキリスト教を布教するための活動を行っていたのですが、反対勢力によって迫害され、島流しにされてしまったのです。 その結果、たまたま辿り着いた場所がこのパトモス島だったのです。

なのでこの島は、元々神聖な場所だったのではなく、島流しにされたヨハネさんがたまたま辿り着いて、黙示録を書いたことにより、世界中に点在しているキリスト教信者の方々から神聖視される場所となったようです。

しかもこの島、行くのかなり大変みたいなんですよ。 飛行機で行ける場所でも無いっていうね。 にも関わらず、年間、何百人、何千人という方がこの島に訪れるそうです。

何故、黙示録を書いた場所というだけでこんなにも人が訪れるのか? それは、ストーリーに惹き付けられ、人が集まっているからです。

当時、パトモス島にある洞窟のとある場所で、ヨハネさんは来る日も来る日も神様に祈っていたそうです。

どう祈っていたのかというと、洞窟にはちょっとした「黒っぽくなったくぼみ」があって、ヨハネさんはそこに手と頭をこすり付け、毎日神様に祈っていたと伝えられています。 そしてそのくぼみのある場所の天井は石でできてるんですけど、少し割れているんですね。 割れた理由として、ある日、ヨハネさんの祈りが天に届き、神様のご信託によって雷が降り注ぎ、洞窟の天井に命中した結果、割れたと言われているんですよ。 だからこの場所は、キリスト教信者の方々から、奇跡の場所なんだと言われているのです。

キリスト教信者の方、もしこのブログを見ていたらすみません。

いやいやいやいや、んな訳ねぇだろ!!

こんなもん、どう考えたって、ただただ、老朽化が進んで割れただけじゃねぇか!? くぼみだって、世界中からたくさんの人が来て、触ってるから黒くなってるだけでしょ!? ってか、そうとしか思えないでしょ!?

というのは僕の意見であって、現実的に毎年世界中から多くの人が「奇跡だ~」と言ってこの島にやってくるんですね。 先ほどもお伝えしましたが、この島、行くの相当大変であるのにも関わらずです。

全て、ヨハネさんの祈りが天に届き、ご神託によって穴が空いたというストーリーに人が感銘を受けた結果です。

人が心を傾けるストーリー作りを僕も心がけます。