明石ガクトの動画2.0が想像の遥か斜め上をいく面白さだったッ!!!

こんばんは。 言葉遣いの影響を受けやすい稲葉です。

今回、とんでもなく面白い本を読んでしまったので、書評ブログを書きました!!

動画元年がついに始まる

2018年11月1日のことだった。

生まれて初めて動画に関する本を買った男がいる。 僕だ。

僕が好む本を世にたくさん輩出している天才編集者、箕輪厚介。 彼が編集した本が新しく出版されたということで手にした本というのがこれだ。

ONE MEDIA代表取締役社長である、明石ガクトが出版した最初で最後の本になるであろう『動画2.0』だ。

動画2.0 VISUAL STORYTELLING (NewsPicks Book)

動画2.0 VISUAL STORYTELLING (NewsPicks Book)

11月1日、仕事が終わった後の凍えるような寒空の中、東京駅八重洲南口から徒歩5分のところに大型書店がある。 言わずとも知れ渡る、かの有名な八重洲ブックセンターだ。その入り口手前に僕は立っていた。

発売日まであと4日もある。

仕事が終わった後に大して意味も無く、無意識にTwitterを眺めていた僕の目に飛び込んできた、どこの誰とも分からぬ者の信憑性が極めて低いツイートを見た僕は、その瞬間に当初あった予定を少し遅らせてこの場に足を運ばせた。

本当にすでに発売されているのか?

そんな不安を小脇に抱え、店内に保見込んだ。

あった。

メチャクチャカッコ良い本だった。 ネットで飛び交っていた情報通り、本当にハードカバーの本だった。NewsPicksBOOK初のハードカバーの本だ。

この絶妙な色合い、ハードカバー、さらに帯の明石ガクト、書いてある文字にフォント、全てがマジでカッコ良い。

赤と黒と白。 この世で最も使い古された3色でここまでのクオリティの本を作り出せるなんて、、、。

そう思った僕のことを責められる人は、間違いなく本書を手に取っていない人間だろう。 実際に手に取った人間であれば、例え中身を読んでいなかったとしても、間違いなく僕と同じことを思ったに違いない。心臓を鷲掴みにされた気分だ。

本書を読み終え、動画という世界に新たな時代の波を巻き起こした明石ガクトは本当にすごい男だと思った。 え? 明石ガクトを知らない? おいおい、箕輪厚介が以前、「世間の人は佐藤航陽のことも前田裕二のことも知らないで生きている」と言っていたのにも納得だな!

明石ガクトって何者!?

先に言っておくが、偉そうな発言をした僕も、明石ガクトについてそこまで詳しいわけではない。今から伝えることは参考程度に流し読みして貰えたらと思う。

明石ガクトは、株式会社ONE.MEDIA(ワンメディア)の創業者にして、代表取締役社長だ。

株式会社ONE.MEDIAは、ミレニアル世代(1980年代から2000年代前半に生まれた、デジタルリテラシーに明るい世代のこと)をターゲットにした、新しい動画表現を追求している会社だ。 動画コンテンツを作成し、FacebookInstagramへの配信をメイン業務としている。 ラインのタイムラインを眺めている時に、ONE MEDIAが制作した動画を観たことがある人は、僕を含め数多くいるはずだ。 最近、山手線のデジタルサイネージなんかにも動画を配信していることで、一躍注目を浴びている。

ONE.MEDIA公式ホームページ onemedia.jp

僕が明石ガクトの存在を初めて知ったのは、わりかし最近の話だ。 今年の7月に放送された、メディアアーティストの落合陽一と、ジャーナリストの佐々木紀彦がNewsPicksでやってる、『WEEKLY OCHIAI』というネット番組にゲスト出演された回を観た時に、初めてその存在を知ったんだ。

落合陽一が「ニューヨークは灰色の部分と緑の部分のバランスが悪い」という謎の名言を放ち、会場を笑わせた伝説の神回だ。

その後、明石ガクトが登場してから、2人でスーツを着ている人をディスりまくってたのをよく覚えている。

あ、重要なことなので先にコレもお伝えしておこう。 明石ガクトは、ロバート秋山の『クリエイターズ・ファイル』のネタの架空の人物では断じて無い!

creatorsfile.com

正直いうと、僕は最初ガチで秋山がネタでやっていると勘違いしてしまったのだ。

しかし、落合陽一との掛け合いを見ているうちに、「この人、秋山がクリエイターのネタでやっているんじゃなくて、本物のクリエイターだ!」と、途中で気付いたということは言うまでもない、、、。

こう思うのはもしかしたら僕だけかもしれないが、明石ガクトは笑顔になると少しだけ秋山に似ている。 少なくとも僕はそう思ってしまった。

クリエイターズ・ファイルのロバート秋山

クリエイターのワンメディア明石ガクト

そしてもうひとり。 いろいろとまずい気がするので画像と名前は載せないが、白や紫・パッションピンクの服が似合う、先日死刑になったとある組織の言禁の首魁にもよく似てると思ってしまった。 完全に別人だ。 明石ガクトは明石ガクトだ。 仮に本人を見かける機会があったとしても、絶対にお間違い無く!

さてさて、だいぶ前置きが長くなってしまったが、これから本丸の『動画2.0』の書評をしていく。

動画2.0の熱さがマグマレベル

著者は本書を一言でいうと「動画と映像の違い」と表現している。

著者の動画に対する熱狂具合ぶり、20代をつまらない仕事で食いつぶしたフラストレーション、簡単に手に入りそうな報酬ではなく夢を追い駆け続けている生き様。 明石ガクトが明石ガクトたる姿勢が、本書のいたるところに散りばめられていた。

誰がために動画はある?

この一言にマジで痺れた。

無数に存在する数多の映像の中から、いかに観た人の心を鷲掴みにできる動画を作るのか?

そこに熱狂している男が明石ガクトであり、そんな熱狂している若者を世にたくさん輩出したいという想いがビシバシ伝わってくる。

本書を読み、僕が特に印象に残ったことが3つある。 今回、その3つに焦点を絞り、書評することにした。

エジソン的回帰』キネトスコープとシネマトグラフ

本書を読みはじめ、「もう少しで半分くらいだな」というところで、僕の脳をくすぐるような表現が使われていた。

それは、『エジソン的回帰』だ。 隠していても意味が無いので正直に言おう。 エジソン的回帰。 この表現を見た瞬間はその言葉が意味する深みを全く理解できなかった。

しかし、読み進めていく中でこの表現の深みに、みるみる引き込まれていった。

結論から言おう。 この世で最初の映画は、リュミエール兄弟の作った『工場の出口』という作品だ。 この映画を僕は観たことが無いが、著者は「マジでつまらない」という感想を漏らしている。

しかし、その「マジでつまらない」映画が作られたおかげで、僕らは今、最高に楽しい映画を楽しめているのだから、文句などひとつも無い。

話が二転三転してしまうが、僕らが今、映画と呼んでいるものは正確に表現すると、『シネマトグラフ』という方式なんだ。 映画=シネマトグラフではなく、映画の方式の一つがシネマトグラフということだ。

そして、そのシネマトグラフではない別の方式で映画を発明した男こそ、かの有名な発明王トーマス=エジソンである。

エジソンが発明した映画の方式のを『キネトスコープ』という。

「キネトスコープとシネマトグラフの違いは何なんだ?」だって? おいおい、まぁ、そう慌てるなよ。 今からちゃんと説明するからさ。

百聞は一見にしかず。 キネトスコープとシネマトグラフの違いはこの画像を見れば一目瞭然だ。

キネトスコープ

小さいスクリーンを箱に組み込み、ひとりで覗いて観る方式。

シネマトグラフ

大きい部屋に大きいスクリーンを置いて、大勢で観る方式。

これを観て、「キネトスコープなんて今の時代、流行るわけが無い」と判断した君はとてもナンセンスだ。 まぁ、僕は性急にそう思ってしまった訳なのだが、、、。

今僕らが日々の生活に溶け込むほど利用しているスマートホン、僕の趣味のひとつにもなりつつあり、これから間違い無く圧倒的な需要を生むVRバイス。 これらは完全に、キネトスコープ方式のツールといえる。

これからの時代、用途によってシネマトグラフ方式のツールと、キネトスコープ方式のツールがさまざまなカタチで進化していくのだろう。

以前、坪田塾の塾長である坪田信貴が弁証法について話していたことがある。

手紙が主流だった時代から電話の時代へ。 電話の時代からファックス(手紙)の時代へ。 ファックスの時代から携帯電話(電話)の時代へ。 携帯電話からメール(手紙)へと時代とともに扱うものが進化を遂げ繰り返し使われるようになっていくと。 このことを心理学では弁証法というらしい。

このキネトスコープとシネマトグラフもそういった道をこれからも進んでいくんだろう。

オシャレなカラオケビデオ的なコンテンツには、魂が無い

本書で著者がこのようなことを伝えている。

君にはきっと、大好きなミュージックビデオがあるはずだ。でも、大好きなカラオケビデオなんてものはない。ミュージックビデオとカラオケビデオの違いは、思想の有無にある。

明石ガクト

とりあえず、流行っているものを繋げて完成させた、カタチだけ見るとオシャレなコンテンツに見えなくもないものなんて、オシャレなカラオケビデオみたいなものだってこと。

このことが書かれているところを読んでいる時、正直、共感できる想い半分、耳が千切れ飛びそうなほど痛かったのが半分。 そんな感じだった。

僕の本質の想いは、著者側の意見であることに嘘偽りが無い。 ただ、現実的に自分がやっていることは、自分のオリジナリティと魂がこもったコンテンツなのか!? そう自問自答した時、答えはNOだった、、、。

ロジックでも感情でも分かっているのに、行動に移しきれていない自分自身に歯がゆい想いが残った。

すべては、ここからの僕の選択次第だ!

VISUAL STORY-TELLING(ヴィジュアルストーリーテリング)の世界へ!

動画だろうが漫画だろうが手段なんてなんでも良い。 ロジックや文字の順列ではないやり方で何かを伝える技術を、明石ガクトはヴィジュアルストーリーテリングと呼んでいる。 本書にはヴィジュアルストーリーテリングの根幹となる部分が、惜しみなく全て公表されている。

終盤にに書かれている、

「君たちは何者だ?」

この質問に対する著者が出した答え。

これが本当に熱い!本当に本をブン投げて走り出したくなった。 最早、僕の存在そのものが、ヴィジュアルストーリーテリングだ。

最後に、、、。

この『動画2.0』という本、本当に面白くて勉強になることばかりだった。今まで考えたことも無いようなことをたくさん学べた。

動画のファーストウェーブ、セカンドウエーブ、サードウェーブのこと。 世界で最初にYouTubeにアップロードされた動画。 世界最初の映画。 コンテンツ作成をする上での苦労話などなど、挙げだしたらキリが無いほどいろいろなことをだ。 驚いたことに、ONE MEDIAが実際に取り入れてる動画作成マニュアルの完全公開まであったくらいだ。

そして、NewsPicksBOOKで毎回発せられている、「行動をしろ!」というメッセージが「チャレンジしなきゃ何も始まらない」と表現を変え、僕の心を奮い立たせた。

この本を著者は自分の子どもに読ませたいといっていた。 僕もこの本をより多くの人が読めば良いと思った。

これからどんな時代がこようと、情熱を持って仕事に熱狂する生き方をするやつは最高の人生を送るに決まってる! そんな想いが本書を読み終えた僕が素直に感じたことだ。

以上となります。 慣れない言葉遣いで読みづらい表現があったかもしれませんが、本日も最後まで御覧くださりまして、誠にありがとうございました。

稲葉 景

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