バイオハイブリッドロボット(生きた筋肉組織で動くロボット)

こんばんは。 Dr.ゲロの凄さに今更ながら驚いている稲葉です。

これまで人は生物のような機械を作り出す為に、多岐に渡る研究をしてきた歴史があるんですね。 過去の事例として、生物の優れた機能を模倣した人工物であるバイオミメティクスやバイオロボティクスの研究などが王道かと思いますが、今回ネットニュースで見つけた記事の内容は、その2つの事例を遥かに凌駕したものでした。

そもそも、近年のITを始めとする技術の革新の早さとレベル高さは凄まじいものがあり、分野においては、バイオ(生物)とマシーン(機械)の境界が徐々に曖昧になってきているんですね。

そんな世の中ではありますが、東京大学のとある研究チームが、ロボット工学に生体の筋肉組織繊維の細胞を移植するという新たな手法を考案したんですね。

は?

機械と筋肉を混ぜ合わせんの?

信じられないでしょ?

このニュースを見て僕は、ドラゴンボールのDr.ゲロが生み出した人造人間、もしくは、エバンゲリオンを思い浮かべてしまいました。

ロボット工学の論文によると、このロボットは、「バイオハイブリッドロボット」という名称が付けられているとのことです。

「バイオハイブリッド」ですよ。 この時点でだいぶ響きがカッコ良いですね。

このバイオハイブリッドロボットですが、現状の工学技術によると、指のように関節を動かし、輪っかに通し、上下運動をして物を引っ掛けてその物を置くくらいの単調作業はできるみたいです。 僕から言わせてみると、その時点でも全く単調には見えませんが(笑)

今後、研究が進んで 一つの関節部により多くの筋肉組織を組み込むことに成功したら、より人体の動きに近い複雑な動きができるようになるそうなんですね。

正直、僕の低い知識のレベルでは、何故筋肉量を増やすことで、ロボットがより複雑な動きができるようになるのか1mmも理解できないのですが。

色々と調べてみると、実はロボットに生きた筋細胞を移植する研究は以前からあったようなよですが、筋肉が直ぐに腐ってしまうという難点があったんですね。

そこで今回、東京大学はロボットの関節部に結抗筋の構造を取り入れて、筋肉組織の崩壊のスピードを遅らせることに成功し、注目を浴びたというわけです。 時間にして約1週間ももつそうですね。

結抗筋

上腕二頭筋上腕三頭筋のように、片方が縮むともう片方が伸びる仕組みになっている筋肉構造のこと。

このような研究の遥か先にあるものをDr.ゲロは30年近く前に完成させてたということなんですよ。

あのじーさんやはり天才ですね。