佐藤航陽さんのお金2.0を読みました!
こんばんは。 経済の話が大好きな稲葉です。
この度、タイムバンクで有名なメタップスの創業者である、佐藤 航陽(さとう かつあき)さんの著書「お金2.0」を読みました。
冒頭一発目で今からちょっとだけ脱線します。 前から思ってたんですけど、佐藤さんって少しひろゆきに似てますよね(笑) そう思うの僕だけかな?
まぁ、良いや、話を本筋に戻します。 改めまして、今回読んだのがこちら。
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
- 作者: 佐藤航陽
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/11/30
- メディア: 単行本
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本書を手に取り帯を見ただけで、勝手に仮想通貨に特化した本なのかな?とイメージしましたが、全然違いました!
勿論、仮想通貨のことも法定通貨のことも触れていますが、それ以上に経済の成り立ちやこれからの世の中の変化、世代別のモチベーション、そして最新技術について丁寧に理解しやすくまとめられていました。
お金2.0の書評ブログ
なんで2.0なの?
そもそも、本書のタイトルってお金2.0じゃないですか? どうですか?「2.0」と聞いて。 「リーダー2.0」を筆頭に、最近やたらといろんなところでこの「2.0」という言葉をお見かけします。いったいなんなんでしょうね?
ってなわけで僕早速調べちゃいましたよ。 ちなみにこのことは、本書では触れられていないので、このブログを見ているあなた、超ラッキーです。
佐藤さんとDMMの亀山会長の対談より抜粋
そもそも、2.0という言葉の発端というのは、10年くらい前に流行った「WEB2.0」によるものです。WEB上で、双方向のコミュニケーションが取れるようになって使われ始めた言葉なんだそうです。そのように新しい考え方や価値観のことを「2.0」と呼びます。 要はネット用語です。
ちなみに以前、落合陽一さんが「リーダー1.0」と「リーダー2.0」の違いについて、WEEKLY OCHIAI(ウィークリー落合)で語っていましたね。 本筋と外れるので超簡単にお伝えすると、「リーダー1.0」は、旧来のリーダーのあるべき姿で、リーダーシップを張って物事を前進させていく存在のことを言います。 そして「リーダー2.0」というのは、周りから「こいつに全部任せられない。でもこいつのために力を貸してあげたい」と思われる存在のことを言います。 詳しく知りたい方はご自身で調べてみてください。
で?お金2.0って結局何なの?
さてさてお待たせしました。 「お金2.0」というのは、IT技術を使って業務を効率化なんていう、ちゃちな話じゃありませんよ。 既存の金融の仕組みを打開し、通過、融資、投資、決済と行ったあらゆるお金に関する行動が従来のものとは違った仕組みで動いていくことをいいます。 その最たるものが「ビットコイン」をはじめとする仮想通貨です。
先ほど、双方向のコミュニケーションが図れるようになり、WEBは1.0から2.0に進化をしたという話をしましたが、お金に関しても似たようなことが言えます。 元々中央銀行が経済をコントロールしていましたが、今ではヴァーチャル上で取引がされるようになったり、価値の変動が起こるようになりました。 すでにひとつの組織がどうにかできるレベルを大きく超えています。
本書を読むことでお金に関する知識が相当深まりますので、ぜひ一度お読みください。
今世界では分散化が起こっている
そしてお金の話をする上で切っては話せないテーマがあります。 「経済」についてです。
先ほどの中央集権のお話と若干被りますが、今世の中では中央集権化されていた枠組みがどんどん細分化されてきています。 オンライン上で人と物や情報がインタラクティブに繋がっていて、代理人なんて全く通そうともしません。 むしろいたら邪魔です。 ハブがあるだけでコミュニケーションが図りにくいので。
この細分化の話をする上で、お金についてという観点から抑えておきたいポイントは、「シェアリングエコノミー」と「トークンエコノミー」です。 どちらもこの先ある程度の知識を備えていないと、確実に困ることになるので、しっかり勉強することを推奨します。 何冊かこの手の本を読むことで知識を補えますよ。 そんなに身構える必要もありません。
個としての存在価値を高めよう
この先、AIやIOT、AR、VR、MR、XR、BMIといった最新技術が凄まじいスピードで技術革新が起こっていきます。 今僕らがやってる仕事の8割はこれらのIT技術のどれかでまかなえるという話もよく耳にします。
ですが恐れる必要はありません。 要は枠割分担の内容が変わるだけです。
自動車が発明されても僕らは自転車にも乗っています。 ルンバや掃除機が家にあってもホウキを使って掃除をすることだってあります。
それと同じですよ。 コレまで自分がやっていたことだけど、AIにおまかせできることなら任せちゃえば良いんですよ。 そして自分は自分にしかできない勝ちがあることをやるだけです。
お金についてのまとめ
今後、お金は今まで以上に何かを円滑に進めていく上でのただのツールになっていきます。 そして常識はどんどん変わっていきます。 その時、その常識に抗おうとするのではなく、一旦受け入れてみることが大事です。 これまで世界はその新陳代謝を繰り返して時代をアップデートし続けてきました。
今の時代、AIを心酔し崇めている宗教団体までいる時代です。 僕らの親世代の人たちからしてみたら、にわかには考えられないはずです。
これからこのような突拍子もないことが続々と起こっていきます。
この早く凄まじい時代の流れに身を投じることが楽しくて仕方ありません。 これから世界はどこへ向かっていくのか見当もつかないです。 共にこの激動の時代を楽しみましょう。
以上となります。 本日も最後まで御覧くださりまして、誠にありがとうございます。
稲葉 景