【書評】ぴりから 私の福岡物語 / 共著(堀江貴文、田中里奈、鈴木おさむ、坪田信貴、小林麻耶、佐々木圭一)
こんばんは。 久し振りに小説を読んだ稲葉です。
先日、幻冬舎より出版された、堀江貴文、田中里奈、鈴木おさむ、坪田信貴、小林麻耶、佐々木圭一の6名による連動小説『ぴりから 私の福岡物語』を読みました。
ぴりから 私の福岡物語
良いですね。
たまには小説を読むのも。
ビジネス書や自己啓発書を読むことが多めな僕にとって、普段とは違った心のアップダウンがありました。
しかも、この作品は連動小説ということで、時間軸と場面が同じ世界で物語が進行されているのです。
僕の好きな、微妙にストーリーが繋がっている短編小説なんですよ。
喜多川泰さんの『One World』、伊坂幸太郎さんの『死神の精度』、木皿泉さんの『昨夜のカレー、明日のパン』、辻村深月さんの『ツナグ』といった作品が、僕の好きタイプの小説です。
- 作者: 喜多川泰
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2014/10/22
- メディア: 単行本
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- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/02/08
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- 作者: 木皿泉
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2016/01/07
- メディア: 文庫
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- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 新潮社
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今回読んだ『ぴりから 私の福岡物語』は、今挙げた4作品ほど物語が関連しているわけではないのですが、絶妙なところで繋がっている世界観に、心がソワソワするというか、気が付くとついついニヤけてしまうというか、良い意味で心が揺れ動く内容でした。
書評
北海道から上京し、社会人経験歴8年目の僕にとって、この作品は共感できるシーンのオンパレードでした!
北海道と福岡。
出身は違っても、地方育ちの上京組なんて、思うことにそれほど相違はないということですね。
僕の心の片隅になんとなく置いてあったモヤモヤを、分かりやすいカタチで言語化して貰えた気がします。
本書には6つの物語があって、1話が終わるごとに編集さんが一文をピックアップして、格言として紹介しているのですが、そこがまたなんとも言えない気持ちにさせてくれるんですよ。
こういう気持ちは忘れちゃいかんなと思いました。
実践すること
僕、実は福岡に一度も行ったことが無いんですね。本書を読み、凄く行ってみたくなりました。
物語で紹介されていた、神社やお店なんかも、聖地巡礼といったら大げさかもしれませんが、実際に自分の目で見てみたいです。
最後のページに、ガイドマップのようにまとめられているのも嬉しいですね。
そしてもう1つ。
2019年は、小説を毎月1冊読むことにしました!
「小説を読むのも大事だな」と、なんとなく感じたので 笑
こんな人におすすめです!
どんな人が読んでも楽しめるかと思いますが、地方から上京した社会人におすすめです!
特に、上京して7年ほど社会人経験を積んでいる人ほど共感できることが多いのではないかと感じました。
以上となります。 今回も最後まで御覧くださりまして、誠にありがとうございました。
稲葉 景