芋煮会での女の戦い
こんばんは。 稲葉です。
今朝方、芋煮会について2記事も投稿しておいて今さらかもしれませんが、そもそも芋煮会ってご存知でしょうか?
芋煮会とはなんぞや!?
芋煮会とは、宮城県・山形県を中心に、東北で毎年秋頃に行われる、里芋を使った鍋料理を集団で食べる季節行事のことをいいます。
その芋煮会を今日、友人たちと一緒に主催したんですね。 まぁ、学生時代を東北で過ごした僕にとって芋煮会は、懐かしくもあり、楽しくワイワイ盛り上がれる最高のイベントなんですよ。 実際、今日もすごく楽しかったです。 いろんな意味で(笑)
ただ、関東にお住いの方の中には、「イモニカイ?何それ?」という発言をする人も珍しく無いんですよ。 ちなみに今回、一緒に主催をしたメンバーの1人に、たまねぎちゃんというあだ名の女性がいたんですよ。 彼女は東京生まれ東京育ちの由緒正しき江戸っ子なので、芋煮会で食べる料理がどんなものなのかイメージすらついてませんでした。 まぁ、仕方無い事ですよね。 ただ、そのことで少々問題が起こってしまいまして、、、。
始まる前に終わっていた
芋煮会を始めるということは、当然料理をする必要がありますし、人数も多めだったことから役割分担もすることになります。 むしろそうしなければ統率の取れていない、ただの烏合の衆になってしまいます。
この時の僕らは、その後あんな問題が起こってしまうなんて、考えもしなかったんだ、、、。
集団が烏合の衆ではなく、チームになっていくには、意思決定をしていくリーダー的存在が必要不可欠です。 このことに異論はありませんし、そうあるべきだとも思っています。
ただ、よりにもよって、まさか、数いる女性陣の中から芋煮会のことが何の事かよくわかっていない、たまねぎちゃんが料理リーダーに選ばれてしまったのです。
なんという運命のいたずら。
更にタチの悪いことに、トップにはなりたくないけど横からヤジを飛ばすのが趣味という、でしゃばりグセがあることに定評のある、トゥリーさんという女性が料理チームにいたんですね。
たまねぎちゃんとトゥリーさんの相性はあまり良くないというか、少々問題があるというか、まぁ、言葉を選ばずに言うと最悪なんですね。
そんな僕の想いはよそに、時間と状況は刻々と進んでいきます。
気が付いたらというか、案の定というか、予想通り、料理リーダーに選ばれたたまねぎちゃんは大パニック。 そもそも完成形を見た事が無い料理の作り方を、どう指示を出すつもりなのでしょうか?
始まる前から完全にカオスです。 一生懸命に、主催者であるはーふさんに芋の切り方を聞いてましたが、はーふさんは、「適当に切って良いよ」しか言わないんですよ。
たまねぎちゃんは不安全開な雰囲気をかもし出し、アワアワしつつも華麗なリーダーシップを張っていました。
一方その頃、料理チームを気にしたい想いは抱いていましたが、僕らは僕らで火を起こしたり、汁を作ったり準備に勤しんでいたんですね。
しばらく経つと、切った野菜を持ってたまねぎちゃんがやってきました。
手には何故か、細か~く切り刻んだ大量のサツマイモが。
全員が困惑を隠し切れず、謎の沈黙が、、、。
そこにその沈黙破る猛者が1人。
トゥリーさんです。
音も無く近寄ってきたトゥリーさんが、これまた余計なことを言うんですよ。
「何コレ?」
「芋煮なんだから里芋に決まってんだろ!」
「何考えてんの?」
「センス疑うわ」
などなど、たまねぎちゃんに罵詈雑言を浴びせ始めたんですね。
そんなことを言われて黙っている彼女ではありません。 逆ギレしたたまねぎちゃんは、
「芋煮が何なのかわからないのに、テーブルにサツマイモが置いてあったら切るに決まってんだろ!?」
「は?うるせぇし!」
「黙れ!ボケ!!」
などなどとと大反撃です。
僕とはーふさんは笑いをこらえ切れず、充分に燃え盛る炎をさらに大きくして笑っていることを悟られないように必死になってました。
ワチャワチャした喧嘩現場は見ていて楽しいですね。 僕は遠目から見て大満足です。 大変面白いものを見させていただきました。
人の本質は、「怒っている時」と「テンパっている時」に現れるんだな~と思いました。 色んな人間模様が見れて面白かったです。
芋煮も美味しかったです。 休日はやっぱり外に出て、色んな人と話している方が充実しますね。