人生の4つ区切り:学生期、家住期、林住期、遊行期

こんばんは。 稲葉です。

今日、凄く面白いお話を聞かせていただいたので、シェアしようかと思います。

人は生きていく上で年齢を重ねて生きますよね。 その年齢には区切りが設けられていることと、その区切りごとに呼び方があることをご存知でしょうか? 僕は全く知りませんでした。

古代インドの考え方らしいのですが、非常に分かりやすく、かつ面白いので、見ていただけたらと思います。

まず、0歳から24歳までのことを【学生期(がくしょうき)】と呼びます。

次に、25歳から49歳までのことを【家住期(かじゅうき)】と呼びます。

更に、50歳から74歳のことを【林住期(りんじゅうき)】と呼びます。

最後に、75歳から死ぬまでの期間を【遊行期(ゆぎょうき)】と呼びます。

この期間ですが、何のために設定されたのかというと、人生とは【死】が基軸となっているという価値観を持つためにです。

どういうことかと言いますと、死は徐々に徐々に近付いてくるものなのではなく、あらかじめ決められているものだということですね。

【学生期】に思いっきり遊び、 【家住期】に一生懸命に働き、家庭を持ち、子育てをしっかりして、 【林住期】を迎えて一度自分の人生を見つめ直して、 【遊行期】では余生を楽しみ、亡くなっていくという考え方なんですね。

死生観にとやかく言えるほど、人生経験が豊富なわけではありませんが、この話を聞いて凄く納得したというか、腑に落ちたことがたくさんありました。

この話は、ご自身が牧師でありながら、「おれは宗教が大っ嫌いだ!!!」という発言をする、アーサー=ホーランドさんも講演会でよくスピーチされているそうです。

働くことだけが目的にならずに、しっかり一度自分の人生を見つめ直し、自分が本当はどう在りたいのか? このことを林住期に向き合って自分を解放することが、人生に深みを与えるようですね。

福沢諭吉も学問のすゝめで、「一生懸命に働き、家庭を持ち、老後のために貯蓄をすることを幸せだという人がいるが、そんなことは幸せでも何でもない。そんな生き方なら蟻でもできる」と書いています。

自分にしかできないこと、自分にとって最も価値あることは?使命とは?それはいったい何なのか?このことを林住期にしっかり向き合っていきたいと、心底思いました。